第Ⅰ部 都市コミューンの論理

第Ⅰ部では,目指すべき都市コミューンの論理をめぐって,基本的な概念,その基本原理,その実現のための指針について議論したい。第1章では,都市の起源(都市革命),形成,変容,転生,拡散の過程,すなわち都市のグローバルヒストリーを振り返り,都市コミューンの原型を明らかにする。そして,第2章では,日本の現状に焦点を当て,どこに問題があるのか,自律分散型のネットワークが如何に必要かを確認する。さらに,第3章では,都市コミューンの実現のための,① オートノミーAutonomy(自治・自立・自律)の原則,② 経済の地域内循環,③ 再生エネルギーによる自給自足,④ 都市OS-デジタル・インフラストラクチャーの確立,⑤ 共助・相互扶助のシステムの構築,⑥ シェアハウス・オートノマス・ハウスの原則,⑦ 多様な都市ネットワークの構築)といった基本原理をグローバルに模索されつつある様々な試行錯誤を念頭に議論したい。
全世界が,分散自立組織のネットワークで多様に結びつく世界を目指すとすると,それは第二の都市革命,グローバル都市ネットワーク革命となる。

カテゴリー:

タグ:

返信がありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「希望のコミューン 新・都市の論理」
発売中

予価:2,970円(本体2,700円+税10%)
四六判・上製・本文480頁(予定)
ISBN:978-4-908117-86-2 C00

Copyright © 2024 悟空出版 All Rights Reserved
Amazon
で購入